クドケンブログ【繁盛院の教科書】

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【裏ワザ】たった2000円でスタッフのやる気が急上昇

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こんにちは!クドケンラボ所長の斉藤です。


治療家の先生の「気になる!」をクドケン直営店で実践し、最新の集客情報を発信していくブログ…その名もクドケンラボ!


私斉藤が店舗運営に役立つ様々なことを実験・研究しお届けしていきます。


【今回の研究テーマ】



さあ、「年が明けた」「酒だ餅だ初詣だ」と浮かれたお正月からはや半月。


あっという間に1月も後半に入ってきました。


この調子でいくと、うっかりしている間に夏になっちまうぜ!!


ということでボンヤリしている暇はありません。


今年2回目のクドケンラボにまいりましょう。


みなさん、スタッフや周囲の人に「ありがとう!」の気持ちはどのように伝えていますか?


もちろん日頃から声はかけていると思いますが、こういうのって言われたほうはやっぱりうれしいものですよね。


クドケン店舗も最近はめっきりスタッフが増え、スタッフ間でのコミュニケーションの重要性がより高まってきました。

ですから、「ありがとう」を伝える機会というものをとっても大切にしています。


例えば、


■研修で感謝の気持ちを伝える機会を作ったり…


■「スマイルカード」というありがとうの気持ちを伝えるカードを作ったり…



このように、日頃から斉藤の溢れる愛をお伝えしているのです。


さらにクドケン店舗はモチベーション維持のために「スタッフの行動も称賛していこうじゃないか!」という取り組みを行っています。


そう。


つまり売上や成果だけではなく、成長しようとする行動自体も評価してあげたい!


みんなの前向きな行動をスルーしない!


そんな、細かいところに気付く男でありたい。


でもね、正直なかなかそういう目に見えないものを評価するのは難しいですよね。


そこで今回、何か具体的な良い方法はないかと考えていたところ、良いものを見つけましたので早速導入してみました!


今日はその話をしていきましょう。


【ピアボーナス制度を検討してみた】



皆さんは「ピアボーナス」という言葉をご存知でしょうか?


ピアボーナスとは「ピア=同僚、仲間、同輩」と「ボーナス=特別手当、賞与金」を併せた造語です。


このピアボーナス・ツールの誕生と普及により、スタッフの愛着心やモチベーションを高めることが出来るとして最近注目されるようになりました。

ピア・ボーナスの大きな特徴は、「定量指標から定性指標へのシフト」。


●定量指標:売上や働いた時間など、数値で表せる指標


●定性指標:努力や実際の行動、質に基づいたもの


一般的には、数値化が可能な指標は定量指標、数値化が難しい質的な指標は定性指標とされます。


残業時間や売上目標達成率などは数値化が容易なので評価もしやすいですが、チラシ配りや資料作りなどの数値化しづらい業務の評価は難しいですよね。


でも、こういった頑張りも評価してあげたい。


こういう姿勢は仕事においてとても大切です。


とはいえ「頑張ったから」では曖昧過ぎる…。


こういうジレンマを抱える評価する側の人間にとって、この「ピアボーナス」という考え方はとても意義あるものでしょう。


そこで今回この定性的な評価を可能にする一歩進んだ仕組みを導入してみました。


【Uniposというシステムを導入してみた】



クドケン店舗では今回、Unipos(ユニポス)という仕組みを導入しました。


※参考 Uniposホームページ
https://unipos.me/ja/


これはピアボーナスを簡単に実現するサービスです。


働く仲間やスタッフ同士で、日ごろの仕事の成果や行動を賞賛し、ポイントを送り合えるようになっています。


ちなみにクドケン店舗ではポイントは1ポイント=1円で、一か月分を集計して給与とともに支払われます。

ボーナスや賞賛のインセンティブを仲間やスタッフに送る権限をスタッフに一部委ねるイメージですね。



↑ピアボーナスのイメージ(ユニポスHPより)


要は、いっしょに働く仲間が「誰に」「いくら」送るか、インセンティブの対象と金額を決められる。


クドケン店舗で試しに1か月試したところ、だいたい1か月で平均2,000ポイント(2,000円分)くらいをもらうことができたようです。


いっしょに働くスタッフからの「ありがとう」の気持ちを、2,000円とはいえ、給与に上乗せされる。これって、金額以上に嬉しいのではないでしょうか?


ちなみに「治療院業界で導入したところは他に聞いたことがない」と担当者さんに言われましたので、


そうでしょう、そうでしょう。


治療院業界史上初!だと自負しています。







このようにポイントを送りあえます!


もらったポイントは給与として支給!(カラダミライラボはクドケン店舗の運営会社です)


■ポイントとともにありがとうのメッセージを送る


このシステムのもう1つのポイントは、インセンティブには「お金」だけではなく「賞賛」も含まれるということ。


つまり、気持ちや労いのメッセージも贈れるのです。


簡単にいうと、社内のスタッフだけがメンバーの「社内SNS」のような感じですね。


これを使って、1対1のありがとうのやりとりが日々行われています。


なんて前向きな空気感…。


日頃からポジティブが渋滞しがちな弊社にはうってつけのシステムです。


それに今の若いスタッフはインスタやフェイスブックでコメントすることに慣れているので、この「ありがとうをWEB上のグループで投稿する」という部分はとても自然に浸透してくれました。


みんな結構楽しくポイントを送りあっています。


なんせ見た目も可愛くて使いやすい♪




【ピアボーナスを取り入れるメリット】



■スタッフの承認欲求を満たせる


働く仲間からの「賞賛」は労働意欲を駆り立て、モチベーションを上げます。


人間は社会的な動物です。他者からの認知や承認の意思表示はとても大切!


■定性的な評価を行うことができる


これまで難しかった「数字に表れない仕事(定性的業務)」を目に見える形で評価できるようになりました。


定量指標だけではなく定性指標が加わることで、スタッフの仕事の評価が変わります。


現場でも良い影響を及ぼします。働く人の「納得感」も上がり企業や組織、グループに対する貢献意欲を引き出せるからなんですね。


このことは社員の定着率の向上や、同時に「離職率」の低減にもつながります。


■スタッフのプラスの行動を促進できる


結果だけではなく、プロセスに対しての評価もリアルタイムでできますので、良い実践事例の普及が素早くできます。


また、新しいことへの挑戦を後押しできる場合もあります。


■楽しい!


これははじめてみて分かったのですが、意外とこれがやってみると楽しい!


ありがとうをもらうのはもちろんうれしいですし、送るのも案外楽しいものです。


スタッフも面倒くさがるかと思ったのですが、ツイッターやインスタのようにSNSっぽくて使い方も簡単なのでなんだかんだ楽しく使用してくれており、うれしい限りです。


今のところ「使い方がわからない~」というスタッフは全くおりません。


↑若いスタッフはiPadの使用もSNSの扱いもなんのそのです♪


日々送られているメッセージを見ていると、「スタッフのことをよく見ているスタッフ」「愛があるスタッフ」などがよく分かってくるんですよね。

あと、スタッフが日頃どんな行動をして、どんな関係性なのかも分かるようになってきます。


今後ももっとこの「ありがとう」のやりとりを増やしていきたいと思っています!


【まとめ】



「小さな努力」が認められることの喜びは、現在の社会の中でとても重要なことです。


とりわけ、労働人口に占める第三次産業の割合が多い日本では、今後ますます「知識労働者」の比率が高くなります。


そうした中で、労働者の持つ承認欲求は無視できません。


「承認欲求」はとても強い欲求です。


現在SNSなどで多くの人々が「いいね!」を求めるのは金銭的な価値ではなく、自己承認の形として求めるから。



そういう意味でも、今回紹介した仕組みはインセンティブの中に「賞賛+ボーナス」がありますので「いいね!」より強力です。


もちろん今回紹介したシステムを使用しなくても、賞賛の仕組みとそれをインセンティブ化する仕組みを実現することは可能です。


例えば「ありがとうカード」などを準備して、10枚集めた方にはクオカードプレゼント!のような仕組みからスタートしてもよいでしょう。


アイデアは色々ありますから、ご自分の治療院に合った形を探してみてください。


今回のは、スタッフの承認欲求を満たすためのヒントです。


もっとスタッフを評価してあげたい!という先生にとっては、このピアボーナスの仕組みが大きなヒントになるのではないでしょうか。

Writer

斉藤隆太 斉藤隆太の記事一覧

クドケンの直営院を統括する株式会社カラダミライラボ代表取締役社長。わずか1年半で直営院を4店舗展開し全て黒字化を達成。年商1億円のグループ院を築き上げる傍ら、現在の顧客のトレンドを見極め最新の経営ノウハウを研究。『患者さんが来なければ磨いた腕は活かせず、症状に苦しむ患者さんを救うことはできない。』という信念のもとに治療院のサポートを行い、メルマガ、DVD出演、セミナー講演、コンサルティング活動などを通して、治療院向けに先生主役・患者様主体の経営ノウハウを提供している。

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