クドケンブログ【繁盛院の教科書】

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 古山正太

【真のホスピタリティとは?】バキュームカー、借金取り、日本一の居酒屋ができるまで

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こんにちは。

クドケン取締役の
古山です。


本日は、普段と趣向を変えて
内容をお届けします。


今回お届けするメルマガのテーマは
【真のホスピタリティ】です。


今、先生がどんなに辛い状況に
あったとしても、
きっとヒントが得られるはずです。


それでは以下の実話をご覧ください。


————————————————


「お帰りなさーい!」
 
「行ってらっしゃーい!」


普通のお店とは違う、
変わった挨拶で出迎えや見送りをする声が響く。


賑やかな店内とは裏腹に、店の外は暗くとても静か。


栃木県にある居酒屋「源天」の周りには何にもない。


しかし、平日にも関わらず満席だ。


満席にも関わらず、のれんを潜るお客さんが
途切れる気配は無い。


お客さんが来る度に、
スタッフさんが満席であることを伝え、
気持ちを込めてお詫びをする。


店内ではオーナー、オーナーの母、
オーナーの息子さんを中心に
笑顔と元気が絶えないホスピタリティに溢れた
スタッフたちが絶え間なく動いている。


立地条件は最悪。


事実、オーナーの田村さんは周りから
「あそこで飲食店をやるなんて無謀だ」と
本気で止められた。


「場所は関係ないんです。美味しい料理、
 お酒、本気のサービスがあれば大丈夫です!」


そう確信し出店を断行する田村オーナー。


出店は大成功。


今では地域の人はもちろん、
他県からもその味とサービスの虜となった
リピーターが途絶えることはない。


今でこそ、順風満帆な田村オーナーだが
20代の頃に家庭の事情で
10億円近い借金を背負う。


毎月数百万円の借金を返済するために
日銭商売であるバキュームカーを運転する中、

借金取りに追われる日々が続き、
数日間軟禁され、
大怪我をさせられたこともあった。


泣いても謝っても
借金取りは待ってくれない。


日銭を稼ぐ為、

傷ついた身体で
バキュームカーを運転する。


すれ違う人たちが鼻をつまむ。


地元の小学生の集団とすれ違う時のこと。


小学生たちが鼻をつまんだ。


その中に、鼻をつままず、
ただ下を見て通り過ぎて行く
2人の小学生がいた。


2人の姿を見た田村さんは
バキュームカーの運転席で泣いた。


散在泣いた後、

「鼻をつままれる仕事でも、
子どもたちに誇れる仕事にしたい」。

そう決意した。


その日から田村さんの挑戦が始まった。


バキュームカーを毎日ピカピカにし、
町民とすれ違う時は
窓を開けて手を振って元気に挨拶をし続けた。


数年後・・・


地元の小学生達の成りたい職業に
「バキュームカーの運転手」が
ランクインをした。


そして、今では数年前に
鼻を摘まなかった2人の小学生だけではく、
どの子も鼻をつまむことは無くなった。


それどころか、
バキュームカーが通るたびに
元気に挨拶をしてくれるようになった。


数年前。

鼻を摘まなかったのは
田村さんの2人のお子さんだけだった。


2人のお子さんは今や大学生。


父である田村さんのことを
心から尊敬し、
誇りに思っていると言う。

 
借金を背負った日から30年。


田村さんは美容メーカー、美容室、
清掃業、そして飲食店を経営している。


10億円近い借金は
2017年の春に完済した。


突然10億円もの借金を背負った田村さん。


どん底の状態から
逃げずに這い上がった田村さん。


本気屋『源天』という
店名に込められた思いは

―田村さんが乗り越えてきた過去を忘れないようにー


そして、
―支援をしてくれた、迷惑を掛けた人たちへの感謝ー
なのである。


波乱万丈な人生を送った
田村さんの想いから生まれた本気屋『源天』。


正に、「真のホスピタリティにここあり」
を実感させてくれるお店である。


田村さんを始めとしたスタッフさんたちの
元気の良さ、暖かさ。


心から接客を楽しんでいる姿。


格別な料理。


「これだ、これこそがプロなのだ!!!」と、
心が震え、目頭が熱くなったのはヒミツである。


それに加えて冒頭に記載した、


「お帰りなさーい!」
「行ってらっしゃーい!」


この言葉の意味を
田村さんから聴かせていただいた時、
再び目頭が熱くなったのもヒミツである。


トドメは田村さんの
隣に写っているお母様の一言だ。


「この歳で息子と孫と一緒に楽しく
 働けるなんて最高の人生よ!」


お母さんの笑顔から、
思わず田村家の苦難をイメージしてしまい、
トイレで嬉し泣きをした。


学生の頃、こんなお店で働きたかった。


今とは違った人生を送れたんじゃないかと思う。


——————————————–


いかがでしたでしょうか?


治療家さんがいかに多くとも、
田村さん以上にキビシイ状況から
スタートしている治療家さんは
多くは無いと思います。


もしも今、
先生が辛い状況であったとしても…


笑う気力が無かったとしても…


田村さんのように無理やりにでも
笑顔を作り、
元気に患者さんと接してください。


元気、笑顔、喜びは伝染します。


辛い時こそ笑顔と挨拶を
忘れずに今日一日をお過ごしください。


最後までご覧いただき
ありがとうございました。


古山正太

Writer

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株式会社クドケン社外取締役であり、業界屈指のコピーライター。チラシ1枚で月商120万円アップなどの実績はさることながら、あらゆる業界に精通したマーケティングや経営、集客のノウハウからこのブログでは「他業種から学ぶ。治療院経営に活かせる経営・集客戦略」を提供。すでに成功が実証された方法で、まだライバルが取り入れていない戦略を知ることができるので、治療院経営に上手く取り入れることができれば、ライバルとの差別化ができ、今より多くの患者さんに来てもらえるようになるでしょう。

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