クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 

 斉藤隆太

先生それ”サンクコストの呪い”かも

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こんにちは!クドケンの斉藤です。

本日はちょっとこわい話です。

と言っても、お化けとかの話ではなく

治療院を経営する中で陥りやすい

ケースについて解説します。

先生も”呪い”にかかり、

ずるずると失敗を拡大して

しまっているかもしれません。

■■■■■本日の動画はこちら■■■■■

「先生それ”サンクコストの呪い”かも」

通常速度(6分52秒)

通常速度(4分35秒)

※クリックすると音声が流れます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「せっかく、チラシ3万枚刷ったんで、

(反応が全くないけど)そのまま

撒き続けます」

「この手技を習得するために、

中国まで行って勉強したので、たとえ

患者さんに受け入れられなくても

やり続けます」

「この経営ノウハウにはトータルで

100万円もつぎ込んでます!

結果が出ないからと言って、

今さら後には引けません!」

・・・・

・・・

・・

どこかで聞いたことのある

セリフではありませんか?

「せっかく、ここまで

 やったんだから絶対あとには

 引けない・・・」

しかし、不思議なことに

だいたいこのような状況で

起こした行動はいい結果に

結びつくことはありません。

治療院を運営している中で、

先生も一度はこんな気持ちに

なったことありますよね。

このように、すでに

投資してしまったコストで、

もしその活動を中止したとしても

回収できないコストのことを

『サンクコスト(埋没費用)』

と呼びます。

ウィキペディアによると

http://goo.gl/LXYDOI

こんな解説になっています。

もっとわかりやすい実例を

上げてみます。

その昔、コンコルドという

超音速旅客機がありました。

ロンドンからニューヨークまで

約3時間という、ぶっちぎりな

早さを誇っていた世界最速の

旅客機でした。

ところが、このコンコルドは

商業的に大失敗だったそうです。

作っていた時から、この旅客機が

出来上がったとしても

座席数は少ないし、、

受注もほとんどない、、

製造には莫大な

お金がかかる、、

開発を続けて、旅客機が

完成したとしても

100%儲からないし、

そもそも誰も欲しがっていない。

どう考えても

採算の合わない投資で

商業的に成功することは

ないと分かっていたのです。

にも関わらず、、

イギリスとフランスが

共同開発していたのですが、

なんと30年も赤字を垂れ流して

いたと言います。

普通に考えれば、

「そんな旅客機の

 開発なんてさっさと

 やめちまえ!」

と思うはずです。

しかし、、

その旅客機の開発に、すでに

ものすごい額の開発費が

使われていたらどうでしょう?

例えば、8000億円とか

1兆円とか、、

(実際そのように

 言われている数字です)

開発を途中でやめてしまうと、

なんだか勿体無いような気が

しますよね…

全部、無駄になってしまうと考えると

やめにくいはずです。

そんなこんなで、

商業的には成功しないことが

明白だったコンコルドは今までの

開発費が多額だったという理由で、

さらに多額の投資をして

開発が続けられました。

その後、、

コンコルドは完成したのですが、

たったの20機しか売れず…

最後は墜落事故を起こしてしまい、

その幕を閉じました。

実際に起こった出来事を

振り返ってみると、

絵に書いたような

サンクコストの呪いだと

わかりますね。

話を治療院に戻します。

もし、、

「うまくいかない」と

わかったときにその活動をやめたら、

時間もお金も無駄になる。

そんな状況が訪れた時に

止めるという判断をスムーズに

出来るでしょうか?

以前、クドケン店舗で

店頭からの集客アップを見込んで

大きなポスターを店頭に

張り出したことがあります。

結果はというと、、

集客アップどころかさらに

集客が減るという大失態、、、

お金と時間をかけたから

という理由で途中で

止めるという判断がなかなか

出来なかったのです。

「1ヶ月試してみて、

今は反応はイマイチだけど、

もう1ヶ月もすれば通行人に

受け入れられて集客が

増えるに違いない。

とにかく、続けよう。」

こんな感じで続けていました。

これは、サンクコストを認めず、

問題を先送りにしてしまった例です。

問題を先送りする事によって、

「もしかしたら、うまくいくかも?」

という願望に掛けるわけです。

しかし、結果的に、

さらに損失が拡大してしまいます。。

さて、先生は

このサンクコストと

うまく付き合えていますか?

日々の経営の中で、、

金銭的・精神的・時間的な投資を

続けることが損失に

つながることがわかっていても、

やめることができない心理状態

ではありませんか?

以下、ザックリとですが

呪われていないか

一度振り返って

見た方が良い項目です。

■集客 

オンライン

HP

PPC広告

エキテン

ブログ

フェイスブック

ツイッターなどSNS

オフライン 

チラシ

タウン誌

口コミ

紹介 

通りがかり

店頭、ブラックボード

■リピート

トーク、問診、検査、施術、

ビフォーアフター、院内環境

■フォローアップ

ニュースレター

サンキューハガキ

イベント案内

今回解説した

サンクコストとうまく付き合うには

唯一『損切り』という行動を

とらなければいけません。

つまり、過去の自分の過ちを認め

自分が投資した時間やお金が

戻ってこないことをきちんと理解して

願望を断ち切るのです。

早めに損切りすることが出来れば

損失を拡大させることはありません。

日々の治療院経営も

この”サンクコストの呪い”に

かからないことが

成功の鍵を握っています。

いきなりは難しいかもしれませんが、

心理面が経営に与える悪い影響として

サンクコストを常に

意識してみてくださいね。

Writer

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