クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 

 工藤謙治

目を背けている経営投資とは?

979 Views

こんにちは、工藤です。

今週いっぱいでクドケン社は

仕事納めです。

今年もお世話になりました。

来週からは連休に入る

治療院さんも多いと思います。

そこで本日はうまくいっていない

治療院が目を背ける現実、

経営に対する『投資』の話です。

■■■■本日の音声はこちら■■■■■

「 治療院経営における投資の考え方 」

音声(12分30秒)



■■■■■■■■■■■■■■■■■■

投資といっても株とかFXとか

そういうお金の投資ではないです。

経営資源の投資です。

ひとり先生も読んでくださいね。

普段はあえてわかりやすく

集客やリピートを増やす戦術を

お伝えしておりますが、

実は経営投資はとても重要です。

治療家さんは経営という意識が

薄いからです。

経営資源はよく言われてる通り

人・物・金

です。

人 - 自分も含むスタッフさん

物 - 所有している商品、

    オフィスなどすべてです。

金 - 現金・借り入れ含めて

    使える資金のことです。

これをいかに効率的に

使っていくのかがカギです。

といってもわかりづらいですよね。

経営をきちんと語ると

1日まるまるかかるので

さわりのさわりだけを

お伝えします。

ズバリ、お金をどう使うのか?

どのように区別して

どのように再投資していくのか?

治療家の先生方、特に一人先生は

治療院を経営として捉えていません。

なんとなく治療院を日々運営し、

患者様をよくすることで

対価としてお金をいただいています。

その活動の中で創出した利益は

治療院というビジネスが生んだ利益で

先生、院長の給料ではありません。

ここ重要です。

治療院で出た利益(残ったお金)は

そのまま先生の生活費ではないのです。

間違ってもレジにあるお金を握りしめて、

そのまま飲みに行くなどNGです。

ひとり先生でも同じですからね。

売上から家賃を引いて

スタッフに給料を払い、

返済を済ませて、消耗品を補充し、

残ったお金が営業利益です。

自分の給与額も決めておくといいです。

法人にすると役員報酬という

区分で計算されるので

多少わかりやすいのですが

それでも利益が余ってくると

経費、経費となにかと飲みに

行ってしまったり自分のために

無駄使いしてしまいます。

確かに、自分がお金を出して

自分ががんばって大きくした。

「だから治療院経営で儲かったら

 儲かった分だけ自分がお金を

 もらってなにが悪い!」

と思いがちなんですが

これをやっちゃうといつまでも

経営が安定しないんですね。

多少はいいですよ、でも

行き過ぎるといつか倒産(閉院)します。

特に今は年末。

個人事業の方は

利益確定させるので

使えるものは年内で使いたい

と思っている時期ですね。

法人の先生も年末を決算月に

している先生も多いと思います。

いくばくでも残った利益を

どのように使うか考えます。

そこで、今年利益が残ったから

ご褒美でぱーっと車を買うとか、

スタッフと飲みに行く!とか

ちょっと経営資源の使い方が悪い。

安定した経営を目指すうえで

お金を使う順番があるんですね。

利益が残ったらお金を使う

順番を間違うと経営が安定しません。

治療院経営も一般ビジネスも経営であり

経営には勝ち上がる法則があり、

法則を守ることで勝ち続けます。

逆に個人の欲のために法則を

直視せずに私利私欲に走ると

ビジネスは徐々に弱ります。

では、順番とは何か?

これは利益が出ていなくても

重要な要素ですからね。

赤字でも守っていきましょう。

1、顧客開拓

経営はお客様、治療院ですと

患者さんがいないと成り立ちません。

そして、患者さんは卒業や離脱も

含めて日々入れ替わっていきます。

つまり、新規の患者さんが安定しないと

治療院経営は衰退を始めます。

「最近、新規が減ってきたな、、」

これはすでに衰退が始まっています。

利益をすぐに新規顧客開拓に

使うべきなのです。

いくら腕がよくても

患者さんがいなければ

経営が成り立ちませんよね。

腕を磨くのも大事なんですけど

その前に経営である以上は

顧客を獲得しないと倒産です。

では、新規顧客開拓費って何?

ってなってくると思います。

・ホームページを作り替える

・SEO、PPCを依頼する

・チラシを作る、撒く、業者依頼

・集客に関するDVDを買う

・経営セミナーに参加する

・コンサルタントに依頼する

などなど具体的なものは

たくさんありますが、

新規顧客獲得につながるものです。

忘れがちですが、顧客復活も

顧客獲得ですからね。

もう来なくなった患者さんを

もう一度DMなどを使い、

治療院に通ってもらうのも

新規をひとり獲得するのも

同じ1人の顧客獲得です。

なので、サンキューレター

ニュースレターを出す。

復活DMや再来院の誘導に

お金をかけていくことも

忘れずにお願いします。

とにかく顧客の数を増やす、

顧客の数を減らさないことが

経営において最も重要な

投資先になります。

治療院経営をビジネスとして

捉えると患者さんの獲得よりも

重要なことはないのです。

2、システム、環境

経営においても最も重要なのは

顧客です。

その次にシステム・

環境になります。

残った利益を顧客獲得に使い

さらに残ったものはサービス、

環境、システム改善に使います。

・手技の質をあげるなどの

 サービスクオリティの向上

・もう少しよい立地に移転する

・スタッフのトレーニング費用

・マニュアル作り

・採用システムの見直し

など、患者さんに提供する「もの」や

内部の充実に使います。

何度も言いますが患者さんがいて

初めて経営が成り立ちます。

このシステム・環境は

経営資源から見ると2番目です。

順番を間違えないでくださいね。

3、内部留保(自由に使えるお金)

ここで初めてあまったものを

利益として内部留保します。

1,2に対してうまく再投資が

できているならここで初めて

自分の給料を上げる、または

いい車を買うとか、経費でちょっと

夜の街に飲みに行くなどを選択します。

ダメですよ。

・患者さんも少ないのに

・環境も悪いのに

・スタッフの管理もできていないのに

自分が残ったお金を使っては

いけないのです。

治療院経営は長期戦です。

残った利益は効率的に

再投資をし続ける必要があります。

それでも残ったのであれば、

自分が使ってもいいのです。

大前提としては自分の月給は

必ず決めておくこと。

生活はその中で行うこと。

間違ってもレジのお金を

そのまま生活費に充てないこと。

そして、1,2,3の順番で

お金を使い、

余ったら自分が使う

お金の額を増やしたり、

ちょっとご褒美を買うなどしてください。

治療院経営も経営です。

勝てる経営のルールを守って

経営していきましょう。

年末決算のときに残った利益を

考えているとも思いますが、

本日の僕の話を頭の片隅にでも

入れてから決算してくださいね。

20141222_投資という観点

Writer

工藤謙治 工藤謙治の記事一覧

治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

©2024 治療院経営に役立つ無料webマガジン「クドケンブログ」