クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 

 工藤謙治

【音声解説】目を背ける100万円の『数式』

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こんにちは、工藤です。



今日は、

『ひとり100万円の売上を立てる方程式』

をすこし解説していきます。


【クイズ】





ひとり先生の中で月商100万円を
超えている先生って
どれくらいいるか分かりますか?





施術者一人なので、奥さんとか
受付を1名雇っているのは
ひとり先生と区分して
利益ではなく売上で100万円です。



✅地方
✅都心
✅整骨院
✅保険
✅実費

様々な要素はありますが、
以前聞いた話ですと

4%以下

です。



どこまで治療院業界と認識するかで
大分変わるかもしれませんが、
25人に1名程度

月商100万円超えがいるそうです。




実際の利益がどれくらい
残っているかわかりませんが、
100万円を売り上げています。


本日の音声



「目を背ける100万円の『数式』」


・通常速度(9分41秒)



・1.5倍速度(6分27秒)


※クリックすると音声が流れます。




大事なポイント



売上は数式で作るもの。




という考えです。



売上というのは頑張った
結果ではなく意図的に
数式に当てはめて作っていくものです。


「なんか数字苦手、、、」


とか




「患者さんが第一なのに
 数字数字っていやな感じ、、」

「治療院施術を数字で見ると
 冷酷なドライな気がする、、」



という先生もいると思います。
よく聞く話です。



ただそういう先生ほど
今回の内容をしっかり理解してから
そのように考えていただきたい。


治療院経営は困っている患者さんに
施術を通して満足を提供する

血の通った人対人のビジネスです。



だからこそ数字に弱く
今回のような数式も知らず、
理想とする治療院を作れない
治療家さんが多いのです。


目標・数字から逃げ、
形而上のいいところばかり見て、
形而下の現実を直視しないから
売上が安定しないのです。



はっきりいいます、



やる気や気合、思いだけでは
売上は上がりません。



今経営になにが足りていないのか
数式で計算しながら冷静に
対応していく必要があります。



これまでは気合・根性だけで
なんとかなる時代が実際ありました。


でもその時代は終わったのです。



毎年毎年新しい治療家の卵が
学校を卒業し、一定数は
独立開業をしてきます。



そして日本は超高齢化、
人口減少が待ち構えてます。




そして、ますます治療院は多くなり
新規獲得競争は厳しくなります。




保険診療だっていつまでもつか、
厳正化が毎年進んでいますね。




これが現実なのです。



だから僕たちは変わらなければ
繁盛するどころか
生き残ることすら
厳しい時代がやってきます。





では暗い話ばかりではつまらないので・・・

数式の話


本日の本題です。




その数式は毎月の




稼働カルテ数(新規×既存)

×

平均来院頻度

×

単価
(複数メニューある場合は平均単価)





です。



前回か、前々回も
お話しましたが
この数式を分解しましょう。




ケース1



新規10名、
既存患者さんが50名
来院したとします。


その月のカルテ枚数は60枚です。


ではカルテ60枚で
月商100万円にするには?
どうしたら良いでしょうか





カルテ60枚

×

頻度(平均○回)

×

単価(仮に5000円とします)


= 100万円の売上





考えてください。
単純な掛け算です。



60×○回×5000=100万円


○に入る数字はいくつでしょうか?


答えは3,3回ですね。



つまり、平均単価が5000円で
その月、60枚のカルテが
3,3回リピートすれば100万円です。



実際、既存含めて月に平均で
3,3回も来院してくれる治療院は
かなり少ないと思います。


なかなかイメージできない数字です。
ほぼ全員が毎週一回は治療院に
来院する状態です。



現実難しいです。



ケース2


数字苦手ですよね、もう一つ事例を
考えてみましょう。



同じくカルテ枚数が60枚
(新規10名+既存50名)

×

平均頻度は2,0回

×

単価を○○○○円【単価を変えます】


=100万円


平均2.0回であれば普通の治療院なら
クリアできる数字だと思います。




平均単価が約8300円です。




先生の地域でここまで平均単価を
上げることができるでしょうか。



いきなり単価を上げることは
なかなかできませんね。



ケース3



では同じ頻度ですが
がんばって新規集客して
カルテ枚数を増やしたら
どのようになりますか?






新規を30人獲得し、
既存カルテで60人
合計枚数が90枚と仮定します。
(新規30名+既存60名)

×

平均頻度は同じく2,0回

×

単価を○○○○円【単価を変えます】


=100万円 





では単価はいくらですか?



約5500円です。
現実的な価格帯にきましたね。



ケース3 パート2








新規を30人獲得し、
既存カルテで60人
合計枚数が90枚と仮定します。
(新規30名+既存60名)

×

平均頻度は同じく○回

×

単価を4000円【単価を下げてみます】


=100万円 







この場合どうでしょうか?
平均頻度は何回であれば100万円に
到達するでしょうか。




計算すると約2,8回ですね。




2,8回は一般的な実費治療院では
少し高い目標ですね。



平均なのでカルテ全員平均で
2,8回通ってくれる計算です。




このように




カルテ数

×

平均頻度

×

単価

= 売上





この数式(数字ではないですが)に
自分の現状を当てはめて考えると
どこが足りないのかが見えます。




数字で計算が苦手な先生も
多いと思いますが
是非一度自分の単価と
目標売上と平均頻度を入れて
計算を頑張ってみてください。



数字を当てはめてみて
目標数字を達成できないならば
答えは簡単ですね。



選択肢は2つしかありません。





1,カルテ枚数を増やす

2,平均頻度をあげる





ことです。



1,カルテ数を増やすには
新規患者さんを増やす必要があります。

そして、流出を減らして
長期的に通ってもらえるような
施策をしっかりと行うこと。


コレしかありません。



2,頻度を上げるには患者教育です。


患者さんに通う理由を教え、
自発的に詰めて通ってもらったり
メンテナンスで定期的に通う事を
しっかり伝え、


同じ患者さんが治療院に通う
頻度を高めていく必要があります。



ただ、いきなり頻度をあげろ!
といっても普通の治療院では
すぐにできるものではありません。





結局は単価は変更できない、

頻度を増やすことができない、





カルテを増やす



新規を安定的に増やす



事になります。



だから、ずっと伝えていますが
治療院は新規集客が増えたら
勝手に売上は増えていくのです。



流出を減らし、新規を多く獲得し、
月々のカルテ枚数を
増やすことで売上が増えます。



新規を増やせないならば
頻度をあげるか、単価をあげるか
どちらしかない。


他にはどうひねり出しても
手段がないのです。



新規は集客も経路が決まっています。


経路は5つしかないのです。


✅インターネット

✅チラシ

✅通りがかり

✅地域雑誌、クーポン誌・媒体

✅口コミ・紹介


このどこを高めていけば
効率よく新規が増えるのか
考えて対策を行います。





このように治療院経営は
血の通った思いやりを主軸とする
患者様とのやり取り




経営視点でドライに数字と
ロジックで詰めて考えること




よい治療院経営者には
この2つを同時に考える
視点が必要なのです。



売上が立たなければ
どんなに良い治療技術があっても
院が潰れてしまいます。



どんなに患者さんの事を思っても
経営ができなければ、
治療家自身も経済的に困窮し
結果、患者さんにもゆとりがもてません。



是非、今回の数式に当てはめて
自分の治療院の弱さ、欠点と
向き合い、4月からの新年度を
新しい気持ちでスタートしてください。



本日も最後までお読み頂き
ありがとうございます。

本日の格言

20160328_kakugen

Writer

工藤謙治 工藤謙治の記事一覧

治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。

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