クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 

 工藤謙治

【音声解説】この”単語たち”は注意です。

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こんにちは、工藤です。


本日は
『言葉の力と注意事項』という
テーマでお届けします。


先日、クドケン店舗をお休みにし
スタッフ全員で二日間の合同研修を
受けにいきました。


二日間の研修費が
総計120万円くらいする
チームビルディングを目的とした
研修に参加しました。


僕は研修に参加せずに
その後の報告を聞いただけですが


スタッフからの報告の多くが


「やはり治療家としての本質を
 忘れがちだった」



という内容でした。


本日の音声はこちら


「この”単語たち”は注意です」

・通常速度(8分7秒)


・1.5倍速度(5分25秒)


※クリックすると音声が流れます。



クドケン店舗では日頃から
数字管理や売上の共有するよう
スタッフに指導しており、


スタッフも目標数値を
常に意識しています。


✅個人売上

✅新規数

✅クロージング率

✅来院の継続率

✅離院率


目標を決めスタッフ1人1人が
数字の意味を考え改善することで
目標達成を目指し頑張っています。


先生はうちのスタッフが意識している
これらの単語を見てどう感じましたか?


あまりいい気分はしませんよね。


しかも、
どこか冷たい印象があり、
苦手な単語だと思います。


多くの治療家さんは
数字管理が苦手であり
実践している治療家さんは稀です。


クドケン店舗のスタッフは
日々こういった数字と向きあい
自省と成長を求められ
結果を出しています。


さて、
ここからが重要です。


言葉は大切です。

『人は言葉によって作られる』
使う言葉によって考え方が
統制されていく生き物なのです。


だからこそ言葉の意味付けや
使い方がとても重要なのです。


日頃、管理側から


✅個人売上

✅新規数

✅クロージング率

✅来院の継続率

✅離院率


こういった言葉(単語)と数字を
伝えることで、客観的に
自分を振り返ることができ
改善しやすくなります。


しかし、
与えられた目標や数値を
追うことが目的になってしまうと


本来の治療家としての
目的を見失ってしまいます。


クドケン店舗の中にも
これを見失っていたスタッフが
少なからずいたようです。


それでは、


治療家の目的とはなんでしょうか?


『患者さんの症状を改善し、
 健康な状態になってもらうこと』

『そしてその状態を
 継続してもらうこと』

つまり、

『施術を通して患者さんを
 健康に、幸せにすること』


これが治療家本来の目的です。


しかし、数字や先程のような
経営単語ばかりに執着してしまうと
この目的を見失いがちです。


わかりやすく
あえて大げさに言いますと
患者様が数字に見えてくるのです。



「今月の目標を達成するために
 この患者さんを”クロージング”
 しなければいけない」


「今月の目標売上を達成するために
 あと○○万円なので、
 回数券を△△枚患者さんに
 ”販売”しなければいけない」


「この患者さんにリピートしてほしい
 (私の今月の売上のために・・)」





これでは本末転倒です。




施術を通して患者さんを
健康にし、幸せにする



その感謝が売上に反映する



売上(感謝)を上げることを
目的として考える



売上目標を追求する




これが本来の流れです。


しかし、
経営単語ばかり聞かされたり、
自分自身が使っていると
治療家の本質が徐々にズレていきます。


そのうち、
自分勝手に患者さんを
数字で見る部分が自然と出てきます。


なのでこういった

✅個人売上

✅新規数

✅クロージング率

✅来院の継続率

✅離院率


などの経営単語を使う場合は
前提条件をまず確認してから
使う必要があります。

治療家の目的は患者さんの幸せ
そのための売上(感謝)を
目標設定する。


この意味を日頃からしっかり
理解していると
“言葉”の使い方が変わります。


ここで言葉の使い方が
どう変わるのか、具体例を
いくつかご紹介します。


具体例1


(変化前)

回数券を売る

 ↓

治療院の売上のために
買ってもらいたい

ーーーーーーーーーーーーーーーー
(変化後)

回数券をおすすめする

 ↓

回数券を買ってもらったほうが
患者さんにとってお得



具体例2


離院率(流出)が高いから
もっとリピートとらないといけない

 ↓

定着してもらわないと
売上が下がる

ーーーーーーーーーーーーーーーー
(変化後)

離院率(流出)が高いから
もっと自分の治療院の良さを
伝えて長期的に貢献しないとけない



他の院ではなく自分の施術で
健康に責任をもってあげたい



この変化を解説します。


『自分や院の幸せを前提とした言葉』



『患者さんの幸せを前提とした言葉』


では使う言葉が変わります。


✅売る → おすすめする

✅離院(流出) → 他院にいってしまう

✅リピート → 施術でより貢献する

✅個人売上 → 患者さんからの感謝量

✅継続率 → 自院が常に選ばれている

✅新規 → 他院より自院を選んでくれた


など使う言葉を気をつけてください。

また、
仮に経営単語を使ったとしても
その前提条件を常に確認します。


数字、ノルマ、目標、必達…


なんか重くないですか?
患者さんが数字に見えてきます。


常に患者さんの幸せや
患者さんに対する感謝に注目し、
治療家としてのやりがいを
忘れずにいたいものですね。


ひとり先生でも、
数字ばかりに捉われずに
治療院・治療家としての目的を
今一度確認してみてください。


日頃先生が使っている単語や、
スタッフに対して使う言葉を
意識してみてください。

先生の意識が言葉になり
治療院経営に影響を
与えていくのです。

『言葉は人を作り
 やがて現実を作ります』

かといって経営目標や
数字を意識するな
ということではないので注意です。


何事もバランスと
意識の問題なのです。


是非、自分が使っている言葉や
単語に気を使ってみてください。


本日も最後までお読み頂き
ありがとうございました。


今日の格言


20160801_kakugen

Writer

工藤謙治 工藤謙治の記事一覧

治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。

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